植栽地で重要な事の1つに土壌の良さが挙げられます。
大きな立派な木を植えても土壌が悪ければ、枯れ込んできて木はどんどん小さくなります。ひどい場合は枯れて無くなります。土壌が良ければ、小さな木を植えても木はどんどん大きく立派に育ちます。また、その後も育成が良好です。
ですので、「木に予算を使うより土に予算を使って下さい。」とよくお客さんに話をします。
土壌改良と言って土を良くする作業は、植栽にとって重要です。ですが、土を良くする作業で方向を間違えないようにしなければなりません。水はけが悪い土壌に保水性を向上する作業をするとか、アルカリ性の土にさらにアルカリ性を増す作業をするように、今の土の姿を知らなければ頑張って作業をしても逆効果といった結果になりかねません。
今の土の姿を知るためには土壌調査が必要です。土壌調査で調べる事柄は、場合によって違う場合がありますが、よく言われるものには例えば次のようなものがあります。
・土層 どんな土の層がどれぐらいの厚みで有るのか
・土色 土の色
・腐植の量
・土の硬さ
・土性 砂であるとか粘土であるとか
・根の量
・透水性 水はけの良さ
・PH 酸性やアルカリ性の強さ
などがあります。
土壌調査でこういった事をしらべて、現状の土を改良する方法を考える事になります。
回りくどいようですが、長い目で見ると重要な事となります。例えば、マンションの敷地内の植栽がうまくいっていない場合、原因を調査するのに同じような土壌調査をして原因をさぐる事になります。
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